※Take
-お疲れ様です。これからインタビューさせてもらうんですけど、優木さんの人となりが分かるようなインタビューさせてもらいたいなと。-
※優木
興味ある人いるかな(笑)。
-お願いします(笑)。まずは幼少期の話を聞きたいんですけど。-
幼少期?(笑)
うーん、父と母と妹二人でそこは普通の家庭なんだけど、ただ父親が酒乱で(笑)。お酒を飲むと母親に当たったりする事が多くて、でも、すごい子煩悩で遊びに連れて行ってくれたりとか私とか妹達には優しかったの。
はたらからみたら幸せそうな家族だったけど、内情は意外とぐちゃぐちゃだったの。だけどそれを周りに知られるのが嫌で、小学生の時とかひたすら隠してたと思う。
-それは周りに全然知られなかったんですか?最後まで。-
まぁそうね、なんていうか心の中を嘘、偽り…で固めてきた自分だったからね。ただ妹とか小っちゃいとさ、ポロっといちゃうよね。友達とかに「昨日お皿が飛んできた」とか、「お母さん血でた」とかいうわけ(笑)。そういうのは絶対言ってほしくなかった。
-それはいじめられるとかがあったとかそういう感じなんすか?じゃなくて単純に嫌だったんですか?-
本当の自分を出せる人は居なかったかも大人になるまでなんか自分の心に嘘ばっかりついてた(笑)。
-嘘ばっかりついてた(笑)?-
うん、自分の理想があってほら、それをあたかも自分が今そうしてますのような家族が平和で幸せでみたいな、内情は全然違うのに、そんな子供だった。
使うか使わないかは別としてこの話聞いたら可哀そうって思われない(笑)?
-いや(笑)。でも人に歴史ありなんで(笑)。-
-中学生の時はどうだったんですか?-
友達は多かったと思うの比較的、ただどこにも属さないタイプっていうか、グループとかあるじゃん学校で、例えば不良のグループでも文科系のグループでも女子のグループでも誰とでも喋る子だった。だけどそれは、私は嫌われるのが怖かったんだと思う、本音はね。
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-なんで嫌われるのが昔から怖かったんすか?-
なんかこう、嫌われるというか、自分の存在とかを確かめたかったんだろうね。前日に家庭がぐちゃぐちゃでも、次の日は何事も無かったかの様に学校に行ってた。誰かに話したかったけど(自分の理想が崩れるのが怖くて)言えなかった。
-高校の時はどうでした?-
女子高でも相変わらずな感じで、自分の素性は隠してたかも。自分が嫌いだったし、自信がなかったし。いつもニコニコして楽しそうにしてて、誰からもいい人って言われる○○ちゃんみたいな。
あとは、彼氏が欲しいとか(笑)。近くに男子校があったんだけど、そこの男子校の人達と良くグループデートみたいな。そんなこと良くしてたかなー。
-ちなみに初彼氏はいつできるんすか?-
初彼氏は高2!
自転車通学だったの、そこの通学途中に車の修理工場があったのね。いつも学校に行くときに、そこで車をいじってるお兄さんがいたの。社会人で私より3つ上だったかな、その人に勇気を出して告白して付き合うことになったの。
-それはあんまり話した事とかなくですか(笑)?-
ううん、毎日通ってて「おはようございます」とか声かけて、なんかすごく大人に見えたのね、働いている人が。彼のお家が修理工場から車で5分くらいの所にあって遊びに行ったの。
そしたら一人暮らしで、しかもお洒落な部屋に住んでて…オチたよね(笑)。「わぁ~すごーい、1人暮らししてる~」(笑)「大人~」みたいな(笑)。
-優木さん昼職はいつ頃始めたんですか?-
専門学校卒業してから始めたの。日々仕事に追われてたけど、同期がかなり多かったのと寮だったし楽しかったよね。
-ホームシックになったりしませんでした?-
寮に帰れば同郷の子もいたし、全然寂しく無かった。
-ちなみに自分嫌いはその頃に治るんですか?-
えーと、ほんとの意味で治ったのはこの業界に勤めてから。
-へー、てことはまだ先になりますね。-
自分嫌いっていうか、余計な物をどんどん手放していった結果、自分をどんどん受け入れられるようになったのは、この仕事を始めてから。
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-なんでこの仕事を始めてから自分を受け入れれる様になったんですか?-
いきなり話が風俗業界にとんじゃうけど、ほんとにダイレクトだなって、この仕事はね。
会社の組織にいた時とは違う自分の評価のされかたにしろ、3か月でやめる予定が、面白さに気づき試しみたいっていうか自分がどこまでいけるかとか。だから、こういう選ばれる仕事をしててね、自分を必要としてくれてる人が次も来てくれて、私が求めていた物っていうか、お金とか時間の代価を払ってくれてね、私に会いに来てくれる人、そこに満たされる部分、やりがいもあるからすごい面白いなって。
-そう思い始めたはいつ頃からなんすか?-
半年位たってからじゃないかな?一度来た人がリピートして来てくれたりとか、OLの時はそんな評価のされ方じゃないっていうか、自分に与えられた仕事を…ましてや女性だし。だから面白いって思えたんだろうね(風俗が)。
結構負けず嫌いなんで私。会社時代もそうだったんだけど、できない自分がすごい嫌で、全部知っていなきゃ嫌だったし、部署内の事もすべて知らない自分が許されなかった。
-ちなみに会社はなんで辞めたんすか?-
ずっと続けるつもりではいたんだけど、家族の看病で長期的に実家に帰ることになって。
いざ看病が終わって、こっちに戻って来た時になかなか自分の条件に合う昼職がみつからなくて。
-へー、それで風俗に?-
うん。今はそういう風に思ってないけど、その時は、風俗は手っ取り早く稼げるだろうって(笑)。さっきも言ったんだけど、ほんとに3か月で辞めるつもりでいたからね(笑)。
なんか改めて自分をこんなに振り返ることって…何年振りだろう(笑)。ほんと久しぶりかも。ある意味良いきっかけかも(笑)。
-優木さんこの仕事辞めようと思ったことあります?-
辞めようと思ったことはないけど、すごい不調な月があって、あっ私潮時なのかなと感じた時はあった。それが辞めようっていう事には繋がらなかったけど。その時に妬むとか人と比べるとかではなくて、自分に何かが足りてないんだろうなとか、なんかお仕事に対する姿勢が歪んできたのかなって。だから、自分でマニュアルを作ろうって、私の接客姿勢とか・どんな心構えでやってるのかとか。
でも考えてみたら何年もこのお店で働いてるから…。ずっと此処にいていいのかなとかすごい考えた。
-結論は出たんですか?-
不調な月はほんとに不安や焦りがあって。大丈夫かなって、自分に自信無くなっちゃたりとか。でも、マニュアル…自分の接客姿勢とか書き出してみたらスランプを抜け出した気がして。時期的な物も勿論あったと思うんだけど。
この業界に入って上手くいかない事を誰かのせいにしたりとか、他の事のせいにしたりとかがなくなって、だからそれも大事なのかなって。
-中々難しいっすよね、そういう心がけを持つのって。当たり前なんだろうけど難しいっすね。-
あと、結局は好きだと思うんだよねこの仕事が。思った以上に私好きなんだって、万人に受け入れられない業界にいるけども、自分の中では究極の接客業って思ってやってるし、喜んで頂いた結果が次につながったり、お客様から頂く言葉もほんとに嬉しいと思うことも多々あって、それが励みになったりするんだよね。
-それは接客業の良いところでもありますよね、やっぱり人と人ですし。-
皆色々抱えてきてるから、踏み込もうとズカズカいくつもりはないんだけど、何か悩みとかある人なのかな?って感じた時にはそれを引き出せたらいいなとか。ちょっとおこがましいかもしれないけど、でもそういう人って何かしら思ってて、2回目3回目くらいで実はっていう話が出たりだとか…。でも、相手を知ろうと思ったら、こっちの事も知ってもらわないと、こっちが先に開かないとって。だから、コミュケーションはとっても大切だと思ってるし。
お金をもらって、その時だけ接客すればいい…っていうのは私は嫌で、この仕事のそういう部分も好きなんだと思う。
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-優木さんの接客のスタイルって聞いてもいいですか?-
まず第一にお客様に喜んでいただくっていう事かな。帰るときにお客様が自分の選択が間違ってなかった、優木を指名して良かった!って思ってもらえたらいいかなって。その為には楽しい時間じゃないとダメだと思うし、楽しさって伝染すると思うの、だから楽しんで接客することは大事かな。あとは自分の持っている力でお客様の何かしらを手助けできるといいなって。
-楽しさって大事ですよね、やっぱり楽しさ、気持ちよさ、とか色んな要素が重なって癒しになってる気がしますし。-
あと、パンツ脱いでとか、ヘルスサービスしてとか、お客様から求められる事もあるけど、それは多分するのは簡単だと思うの、けどそれを良い接客だと私は思わないし。
やっぱり私のスタイルとしては、エステ店っていう、決められたルールの中で最大限に愛情をもって、できる範囲の中で誠心誠意やるっていう、そういうところでお客様がリピートしてくれるのが一番の喜びでもあるので、そこに結果として収入が付いてきてるのかなって。
-そうっすよね。僕からみてると、この仕事でちゃんと稼ごうっていう気持ちのある人と、気持ちのない人って真剣さが違いますよね。-
私も最初は楽して稼げるって思ってたし、でもそうじゃないって気づかされて真剣きってやろうって思った。
-真剣にやんないと駄目っすよね。まぁ、なんでもそうっすけど。-
キレイごとじゃなくて、勿論収入も大事なんだけど、あまりお金にばかり執着しすぎると良い接客は出来なくなるから、価値ある自分になりたいって訳じゃないんだけど、例えば1万円頂いたとしたら、それ以上の満足感を得て欲しいなって私はそう思って接客してる。
-素晴らしいっすね…ちょっとこれ色んな人に聞いてもらいたいっすね(笑)。-
これ大丈夫かな?すごい堅苦しい感じになってない(笑)?実際は結構、和気あいあいと笑いありで楽しくお客さんと過ごしてますから(笑)。
-なんかこうやって聞いてると、優木さんって結構努力の人ですよね。-
そうなの…。
-そうなの(笑)。-
(笑)。
-たまに僕から見て、あっ天性的にすごいなって思ったりする人っているんですけど…。-
私はたぶんそういう天性的な物はなくて…。
-努力の人(笑)?-
そう(笑)。努力したんです(笑)。自分で自分の事を努力しました!って言うのはちょっとおこがましいんだけど、より良い接客をするためにはどうしたらいいか?っていうのは常々考えてると思う。
あと、たまに初めて会ったお客さんとかに「優木さんって元々そういう接客スタイルなんですか?」って。「え、優木ちがうよ」って、自分で試行錯誤しながらお客様に育てられてこんなん仕上がりましたみたいな(笑)。だからお客さんに育てられたって思うところが大きいかも、マッサージにしてもそうだし。この仕事を続けられたのも、お客様に恵まれたっていうところと、お店の相性が良かった、ってとこが大きいかも。
-今後はどういう風に考えてるんすか?-
この仕事でどこまでいけるかなって…。漠然とした不安はあるよね。ただ、展望とか野望とかじゃなくて地道に着実にって(笑)。今後も私自身、誠意をもってお客さんと向き合って充実したいよね。心もお財布も(笑)。
-心もお財布も充実したいっすよね(笑)。-
求人としては良いんじゃない(笑)?名言でました(笑)。
はい、名言でました(笑)。
-(笑)。-
-最後にこれから働く女性に対して一言お願いします。-
私は風俗未経験で右も左も分からず業界に飛び込み、当初は自分のスペックの低さや慣れない仕事への戸惑いもありましたが、スタッフさんや一緒に働く仲間のサポートもあり、今ではお客様と楽しみながらお仕事をさせて頂いてます。
今より、未来に待ってるより良い自分に出会うために!貴方も一緒に働きましょう!